8/25はクリシュナ生誕祭:Janamashtami (Vaisnava)

クリシュナ生誕日は、ヒンドゥー教の主要神ヴィシュヌ神の化身(アバターラ)の8番目であるクリシュナ神の誕生日を祝う祭日。

クリシュナ神はインド神話において民衆に最も人気がある神と言われており、文芸・彫刻・絵画に好んで描かれている。クリシュナにまつわる物語は数多く、恋愛物語の主人公、英雄の導き手としてなどその立場は多種多様である。

青年期のクリシュナ神は青い肌に孔雀の羽のついた冠をかぶり、手には笛を持つ美青年として描かれ、クリシュナが愛人ラーダーと戯れる場面を描いた絵画は数多い。怪力の牧童として描かれる幼少期の「ベビークリシュナ」も人気がある。

クリシュナ伝説の成立過程はきわめて複雑で、これを体系的に論ずることは不可能に近いが、クリシュナは前7世紀以前に実在した歴史的人物とみなされる。遊牧に従事していた部族の一つであるブリシュニ族の英雄で、実践的な有神論を説いていたものが、死後神格化されてヴィシュヌ神の化身となったものと思われる。

無敵を誇ったクリシュナだが、この世を去ろうとヨガの体勢を取って瞑想していた際、ジャラという猟師が誤って射た矢に急所である足の裏を撃たれて非業の最期をとげる。クリシュナは鹿の姿になり森の中へ消えていったという。

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